一日一つ、TED talks の動画を紹介していくブログ

毎日1つ、TED talks の動画を紹介していきます

【TED】 ストレスにさらされた際にどうすれば平静でいられるか?


神経科学者のダニエル氏による「ストレスにさらされた際にどうすれば平静でいられるか?」、あるいは「ストレスにさらされる前にいかに準備しておくか」という内容。

 

ストレスにさらされると、人は判断力が鈍る

-40度の極寒の中、鍵を忘れたことにより自分の家の窓を壊して入ったエピソードで始まるこのトークは、ストレス下にさらされている時に、いかに人の思考が曇っているかを指摘します。

そしてそういった状態に対応するために「prospective hindsight(直訳すると「予想できる後知恵」)」という考え方を紹介します。

簡単に言うと、何か行う際に事前に失敗することを事前に予測し、どうすればその失敗を避けることができるか、あるいはダメージを最小限に抑えることができるのか、を考える手法です。

分かりやすい例として、鍵などをなくしやすいのであれば、家の中で鍵を置く場所を一つに固定する、そうすることで、鍵をなくす確率を減らすといったことです。

ここで氏は医師から薬を処方された際の例について、説明します。

 

薬の効用と副作用の関係

コレステロールを低下される薬の一種に「スタチン」というものがあります。
この薬は非常に有名で、仮にこの薬を処方されたら、普通の人は特に疑問に思わないでしょう。

しかし、ここでこの薬の効果の統計について聞かなければいけないと氏は主張します。

スタチンのNNT(Number needed to treat:簡単にいうと、ある薬を飲んだ時にどのくらいの確率で病気が治るかを示したもの。300の場合、300人が同じ薬を飲んで、1人病気が治る。それ以外の299人には薬の効果は表れない)、は300であり、効果が期待できるのは1/300の確率です。

それぐらいの効果があるなら、いいかなと普通私たちは考えてしまいます。

しかしここで副作用について見てみましょう。
スタチンの副作用-中には関節の痛みなど、厳しいものも含まれます-は5%の確率で発生します。5%、と聞くと大した確率には聞こえないかもしれません。

が、さきほどのNNTと比較すると、実に15倍の数字です。
つまり薬が効く確率より、副作用が出る確率のほうが15倍も高いのです。

ここで氏が主張しているのは、スタチンを飲むか飲まないかという話ではなく、薬を処方された際にこの種の会話を医者とするべきだということです。
そのうえでリスクをとるか否か決めるべきだと。

 そしてリスクをとるか否かは、今のうちに家族と話ておくべきと氏は言います。
我々の脳はストレスにさらされるとコルチゾールという物質が放出され、思考が曇ってしまう。
そのため、事前に考えることでストレス下にある状態に準備することが重要だと氏は言います。
失敗した際にいかにダメージを抑えるか、あるいは失敗そのものが起きないようにするか、が大切なのだと。


-----------------
タイトルから、ストレス状態下の時にいかにそのストレスに対処するか、的な話かと思いきや、「失敗に事前に備えておくことで、ストレス状態に陥っても落ち着いて対処できるようにする」というリスクマネジメント的な話でした。

ある意味当たり前の主張なんですが、スタチンのNNTの部分は面白いですね。
英語はかなり早いです。また専門用語も多いので、難しかったです。

英語の分かりやすさ:★★

動画について

Daniel Levitin: How to stay calm when you know you'll be stressed | TED Talk | TED.com

from TEDGlobal>London
原題:How to stay calm when you know you'll be stressed
講演者: Daniel Levitin
講演日: September 2015
時間: 12:20

 

広告を非表示にする